3月4日(土)、中津川市中央公民館で中津川市東地区社会福祉推進協議会(中津東地区社協―小木曽源三会長)の理事研修会が開催され、中津東地区社協の理事など約50人が参加しました。
講師に岐阜大学地域科学部 准教授の南出吉祥氏をお招きし、『「子どもの貧困」から見えてくる地域の課題』をテーマにお話をいただきました。
最近の子どもの「生きづらさ」の背景として、先の見えない競争社会、仲間が欲しいけど仲間がしんどいという仲間関係の重圧、学校やクラス集団という狭い世界に囲い込まれる日常生活があることを説明いただきました。
次に生きづらさを増幅させる「子どもの貧困」について、見ようとしなければ見えないこと、家庭(親)の貧困であること、お金の問題だけではないことを説明いただきました。その実態として、教育資源の貧しさ、経験の乏しさ、子ども期のはく奪があり、大人になっても貧困からなかなか解消されないため、貧困が連鎖していくことが多いとのことでした。
こんな状況をふまえ、地域でできる支援についてお話しいただきました。まずは、「子育ては家庭の責任」という考え方の見直し、根本の金銭的課題抜きに「実践」だけでどうにかなる問題ではないという理解をしたうえで、家族の孤立化防止の取り組み、リサイクルの輪を広げること、「家庭」に閉じられた子育て機能を地域にひらくための地域での多様な居場所づくりの必要性をお話いただくとともに、かかわり方における注意点をお話いただきました。
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