中学生福祉ボランティア基礎講座を開催しました~福祉・介護ふれあいスクール~
8月1日(金)、中津川市健康福祉会館で、令和7年度中学生ボランティア基礎講座「福祉・介護ふれあいスクール」を開催し、中学生45名が受講しました。
この講座は、市内の中学生が福祉やボランティアの基礎学習と体験活動を通じて、地域でお互いを認め合い、自分ができるボランティア活動を考えるきっかけとすることを目的に実施しています。今年は、岐阜県立坂下高校 福祉科の生徒(4名)も参加し、中学生たちに車いすや福祉用品の使い方などを指導しました。
参加した中学生は、ボランティア団体の方々や坂下高校の生徒、社協スタッフなどと交流し、楽しみながら福祉やボランティアに関する様々な知識や技術を学ぶことができました。また、多くの学生から「福祉の観点から多くの気付きが得られた。この気付きを他の人にも伝えて福祉の輪を広げたい」などの感想をいただきました。
◎講座の主な内容
①講義「福祉とボランティアについて」
社会福祉協議会の役割と取組について知るとともに、ボランティアとは何かについて学びました。ボランティアに取り組むポイントとして、身近なことや出来ることから始め、あまり無理をせず継続的に活動をしていくことや、相手への押し付けにならないよう相手の気持ちに立って取り組むことが重要であることを学びました。
②車いす体験・介護体験
坂下高校の学生が、車いすの操作方法や介助方法、介護に役立つ福祉用具などの使い方を中学生にお伝えしました。車いす体験では、車いすに乗り操作したり介助したりする体験を通じて、車いすの基本的な操作方法や車いすに乗っている人と介助者とのコミュニケーションの重要性を学びました。介護体験では、重りや視界の悪くなるゴーグル等を装着し、高齢者や障がい者の疑似体験をするとともに、その状態で福祉用具を使い有効性を体験しました。

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③手話体験
岐阜県手話サークル協議会中津川支部かやの実会の方から、聴覚障害者について解説いただいた後、指文字や手話を学びました。生徒たちが手話を使って、自己紹介や日常会話の訓練を行いました。
④車いすユーザーの社協マンからのお話
車いすユーザーである社協の職員から、車いす生活でのあるあるネタを聞き、車いす生活の実態について学びました。また、車いすの方がどう考え、何を望んでいるのか、何に苦労しているのか、このような方に対して私たちにできることは何かを考えるきっかけとなりました。
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⑥傾聴ボランティア体験
傾聴ボランティアとは、精神的な苦痛を抱えている方などからの話を傾聴することで、その人の抱える心労をやわらげることを目的とした心理療法的な活動です。傾聴ボランティアせせらぎの方々の指導のもと、参加者は2人一組となり、相手の話を傾聴した場合とそうでない場合とのやり取りをロールプレイしてみることで、相手の話を真剣に聴くことの重要性を体感しました。
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⑦エプロンシアター(人形劇)体験
高齢者福祉施設や保育園・幼稚園などで人形劇のボランティアをしているエプロンシアターロンロン会の方々から、エプロンシアターがどんな活動でどんな特徴や効果があるのかを、実演を通じて教えてもらいました。エプロンシアターとは、エプロンを劇場にみたて、人形を使いストーリーを演じるもので、主に子どもたちに生活習慣や一般常識、社会ルールなどをわかりやすく伝えています。学生たちは工夫を凝らした人形劇に見入っていました。
◎参加者の感想
・障がいがあることが「かわいそう」なことではなく、出来ないことがあるだけでみんなと同じなのだと気づいた。今後は偏見を持たず誰とでも平等に接することを意識したい。
・ボランティアは難しいと思っていたが、私でもできることが沢山あることに気づいた。
・今日習ったことを今後の生活に活かして、前向きにボランティアや人助けに取り組みたい。また、誰もが住み続けたいと思える地域にしたい。
・福祉というのは探せばどこにでもあるもので、それに目を向けることが大切と思った。
・福祉で一番大切なのはコミュニケーションだと知って、日常でも様々な場面で活用できると感じたので実践したい。 など
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