R6.視覚障がい者サポート講座~目が見えない体験を通じて学んだこと~

 10月1日(火)、福岡総合保健福祉センターで、「令和6年度視覚障がい者サポート講座」を開催しました。
 
 社会福祉法人 岐阜アソシア 視覚障害者生活情報センターぎふ 歩行訓練士 棚橋公郎氏を講師にお招きし、「視覚障害について」の講義、アイマスク着用による視覚障害者体験などを行い、11人が受講されました。
 
 参加者の中には、「職場で障がいのある方の雇用ができるようにしたい」と職場の研修の一環として受講された方や防災士として「防災ボランティア活動に役立てたい」と受講された方などがみえました。
 
 はじめの講義では、日本や岐阜県内における視覚障がい者の状況等を学びました。
 視覚障害には、視力レベルと視野レベルの両方を総合し、身体障害者手帳の等級が決定され、1,000人に3人が視覚障害者手帳の所持者であること、スマートフォンの普及等により、子どもの視力低下が増加していること、高齢者の方が、眼の刺激が減ることで、脳の刺激が減り、認知機能が衰えるという「アイフレイル」という現象があることを話されました。子どもの視力低下を防ぐためには、親がスマートフォンを見せる時間を制限させることや高齢者の方は、医療技術の進歩により白内障手術がしやすくなっているので、眼の健康を保つための努力をしてほしいと話されました。

 次に、アイマスクを着用して、食事体験と歩行体験、サポートの体験を行いました。

 アイマスクを着用して、視覚が遮断されることによって、動作・感覚・知覚・気持ち等がどのように変化するかを学ぶことで、視覚障害者の誘導する場合にどんなことに気をつければよいかを考えました。誘導するにあたり、①安全性(安心感)、②能率性(効率的・効果的)、③見た目の自然さ、④両者にとってのやりやすさということがあり、「本人の目の代わりになる」ためには、「本人に正確に分かりやすく情報を伝える」ことが大切であることを学びました。

 アイマスクを着用しての食事体験。
目の見えない方が食事をするときにどのようなサポートが必要かについて学びました。
 
  

目の見えない方が病院の待合室などのイスに座るまでの誘導体験。
イスや座るところの位置や高さなどを伝えたり、実際にイスを手で触れてもらうなど、相手の方に安心してもらい、座っていただくことが大切であることを学びました。  

歩行のサポート体験。
目の見えない方は、白杖を使って数メートル先の行き先の情報を認識します。
サポートする人は相手の少し前に立ち、目の代わりとなり正確にわかりやすく情報を伝えることが大切です。

  本所 (2024年10月10日 15:41)


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