東日本大震災における支援活動報告(H23.8.1)~岩手県大槌町社協での活動~

 岐阜県社協では、県内の市町村社協と協力して東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県大槌町の福祉支援を目的に大槌町社協へ職員を派遣しています。

 


 東海3県の社協が協力体制を作り、岩手県大槌町の福祉支援活動を行っています。

 中津川市社協としても4月に職員1名の第1次派遣を行い、再び、7月31日から8月7日にわたり第2次派遣を行っています。


職員からの活動報告

 岩手県大槌町社協の支援活動を行うため、7月31日(日)に現地へ到着しました。

 こちらでは大雨の影響はありませんでしたが、夏とは思えないほど涼しく、日中も気温20℃前後です。

 以前も活動した4月上旬(震災三週間後)から4ヶ月が経過。
 その時と比べると、ガレキの撤去が確実にすすんでいます。

 今回の派遣職員は、岐阜県社協1名、三重県社協3名、名古屋市社協3名、各務原市社協1名、中津川市社協1名の合計9名です。

大槌町社協災害ボランティアセンター本部事務所

 震災前は、地域住民の訪問活動を地元の民生委員児童委員さんが行っていたのですが、亡くなられたり、別の場所へ避難、移転されたりで、地域の状況も把握できる人がいなくなってしまいました。
 また、津波により地域そのものがなくなってしまったため、現在の状況を把握し、必要な支援を行う役割として「生活支援員」をつくり社協職員が担っています。
 「生活支援員」が仮設住宅や避難所などを訪問し、状況確認や生活におけるニーズ把握を行い、ボランティア派遣などによる支援につなげています。
 「生活支援員」の一人として派遣職員も加わり活動を行いました。

 4月の派遣では、生活福祉資金貸付に関する相談が多いため、派遣職員が専門にも対応していましたが、資金貸付相談は落ち着いてきたようです。

大槌町社協災害ボランティアセンターサテライト

 8月から3箇所あったボランティアセンターサテライトが、1箇所に縮小されました。
私が派遣された「大槌町災害ボランティアセンターサテライト」では、被災された方からの要望(ニーズ)を、ボランティアしたい方につなぎ、生活の支援をしています。

 土・日曜日には、両日とも300人、今日は約50人がボランティア活動に参加されました。

 現在最も多いボランティアニーズは、道路路肩の泥出しや家屋のがれき撤去で、まだまだ多くの人手が必要とされています。

おまけ
大槌町にジャズピアニスト小曽根真さんが来られ、地元高校の吹奏楽部員とともに「ひょっこりひょうたん島」の合奏をしました。

この演奏は、震災以来ずっと停止していた「時を告げるチャイム」として放送されるようになりました。

  本所 (2011年8月 3日 10:55)


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