「人工内耳」ってなに?~「人工内耳相談会IN中津川市」開催報告~

 9月20日(日)、中津川中央公民館で「NPO法人ぎふ難聴者協会」の主催により、「人工内耳相談会IN中津川市」が開催され、県内から「人工内耳」について関心のある方50人が参加されました。
 


 この企画は「NPO法人ぎふ難聴者協会」が毎年行っているものですが、人工内耳について広く県内各地の住民のみなさんに理解を促進する目的で県内各地で開催され、今回は中津川市が会場となりました。

 人工内耳とは、内耳の中に人工的な電極を埋め込み、機能が残っている聴神経を直接刺激して聴覚を取り戻す人工臓器であり、補聴器とならぶ"きこえ"をサポートする機器です。
 特に、補聴器を装用しても音を聴くことが困難な重度の難聴者にとって「音のない世界から音のある世界へ」の大きな福音となっています。 岐阜県内では岐阜大学医学部附属病院で人工内耳の手術が手がけられています。

 人工内耳相談会では、人工内耳の手術を行っておられる岐阜大学医学部附属病院の青木光広医師による「人工内耳とは」と題した講演や、実際に人工内耳を装用された3名の方から人工内耳を通して再び音を取り戻したことについての発表をいただきました。

 地元中津川市在住の方のみならず、遠くは岐阜市、笠松町、美濃加茂市など県内各地からも参加いただき、質疑応答などが行われました。
 その中でも、難聴当事者の他にも難聴のお子さんを持つ親さんが多数参加され、人工内耳が年齢を問わず広く普及しつつあることを垣間見ることができました。
 
 中津川難聴者の会の成瀬浩靖さんは「補聴器を装用しても効果が得られにくい重度の難聴の方が、人工内耳を装用することによって音を取り戻す一助になるように、中津川市内においても普及のための啓発をしていきたい」と述べられました。
 

岐阜県内から50人以上の来場者があり、「人工内耳」についての話を熱心に聴いていただきました。

「人工内耳とは」と題して岐阜大学医学部附属病院の青木光広医師にお話しをいただきました。

  本所 (2015年10月16日 11:08)


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