東日本大震災における支援活動報告(H23.8.4)~岩手県大槌町社協での活動~

   岐阜県社協では、県内の市町村社協と協力して東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県大槌町の福祉支援を目的に大槌町社協へ職員を派遣しています。

 東海3県の社協が協力体制を作り、岩手県大槌町の福祉支援活動を行っています。

  中津川市社協としても4月に職員1名の第1次派遣を行い、再び、7月31日から8月7日にわたり第2次派遣を行っています。

 

職員からの活動報告(H23.08.04)

 
活動4日目。引き続き大槌町災害ボランティアセンター本部事務所、ボランティアセンターサテライト、生活支援員活動の3部門に分かれ、活動を行いました。
 

  今日は生活支援員の活動を紹介します。

  大槌町社協では、8月1日から「生活支援員」を配置し、一般家庭や避難所、仮設住宅への訪問活動を行っています。

  今回の震災により、亡くなられた方や行方の分からなくなった方、津波で家屋を流され、住宅を失い、仮設住宅に住んでみえる方、他県や他市へ移転された方など様々であり、震災前のコミュニティーが完全に崩壊してしまいました。そのため、地域住民の実態がまったく把握できなくなってしまいました。
 
  そこでもう一度初めから地域住民の実態を把握し、支援を必要とする方には手を差しのべることができるように、社協職員が「生活支援員」となって大槌町内全世帯の訪問活動を始められたそうです。
 
  通常、地域の実態把握に関しては各地区の区長さんや民生委員児童委員さんの協力を得ながら実施するのですが、こうした方の多くが亡くなられたり、移転されたり、また地区全体が津波により無くなってしまったりという状態であるため、他市他県の社協職員も協力し「生活支援員」による訪問活動を行っています。

  生活支援員は地元社協職員、他市他県の社協職員2人、緊急雇用による地域住民の合計10人です。

  生活支援員は仮設住宅などを一軒一軒訪問し、特に高齢者や障がいのある方から直接お話を聞き、必要に応じてさまざまな福祉サービスにつなげています。

  仮設住宅に住んでみえる高齢者から、支援物資として段ボール箱に入った新品の扇風機などの電化製品が届いたが、組み立て方がわからない、操作方法がわからないという相談を受けることも多々あるようです。  また、仮設住宅の設備が最新型であるため、どうやって照明をつけたらよいかわからないので教えてほしいといったことなどにも対応しながら、定期的な訪問活動に取り組んでみえます。

  一般の仮設住宅に入居されているある視覚障害者の方への訪問聞き取りでは、行政の福祉サービスに関する情報などが文書で届くが、目が見えないため文書を読むことができず、サービスを利用することができずにいたというお話があったそうです。

 災害ボランティアセンターでの活動

  もうすぐお盆がくるということで、お寺から墓地に溜まった泥出しや清掃をするボランティアの派遣依頼があり、今日から毎日多数のボランティアが作業に参加することになりました。
 
  お寺自体が津波と火事により焼失してしまいました。墓地のあちこちで墓石がくずれたり散乱していたり、割れてしまっていたりと悲惨な状態でお盆を迎えるのはあんまりだということで、急いで作業を行っています。今日は80人のボランティアが作業に参加されました。

 
  住民から支援ボランティアや自衛隊への感謝の言葉がかかれた旗や横断幕が町のいたるところにかかげられています。この写真はブルーシートにメッセージが書かれています。

  本所 (2011年8月 5日 13:18)


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